商品の物語

四万十ヒノキの香りと共に──

唯一無二の発汗スチームベッドが生まれるまで

アーユルヴェーダでは、オイルトリートメントの後に「スヴェダナ」と呼ばれる発汗を行うことで、皮脂腺からのデトックスを促し、心身の浄化をはかります。これは古くから伝わる重要なプロセスであり、私にとってもサロンに欠かせないメニューのひとつでした。

ですが、既存の発汗器具――ヒートマットやよもぎ蒸し、ハマム浴などには「横になりながら心地よく、自然素材に包まれる」ものがなく、ずっと理想の器具を探し続けていました。

そんな中、インドやスリランカのスチームベッドがヒントに。

現地では“ニームの木”を使った木製ベッドが一般的ですが、日本ならではの素材で同様のものが作れないかと考えるようになりました。

そして偶然、Instagramで「ヒノキのスチームベッド」を制作していた加工会社を発見します。場所はなんと、高知県四万十町。これはもう運命だと感じ、すぐに連絡。まだオープン前の小さな自宅サロンからの突然の問い合わせにも、丁寧にご対応いただき、何度も打ち合わせを重ねました。

特にこだわったのは「木の硬さによる痛み」を感じさせない形状です。 実際に他国の木製スチームベッドに入った経験のある友人や、身近な人の声から、より心地よい形状を追求。湾曲の難しい天然木材でありながら、担当者の方が親身になって設計を進めてくださり、 試作図面を描いていただくことになりました。

こうして完成したのが、四万十ヒノキを使ったオリジナルの発汗スチームベッドです。

日本での製造事例が少ない中、参考資料もほぼない状態からのスタートでしたが、開発の時間そのものがとても充実した、ワクワクするような体験でした。

唯一無二を全国へ

現在、私のサロンでは高知の薬草を使ったオイルマッサージの施術の後に、このベッドでの発汗を取り入れています。下から薬草を煮出し、香り豊かな蒸気を全身に浴びることで、デトックスと深いリラクゼーションが得られると、多くのお客様からお喜びの声をいただいています。

けれど、自宅サロンでは対応できる人数に限りがあります。もっと多くの人の健康の役に立ちたい。Mukuと同じような施術内容が他でも受けられるようになれたらいいのではないか。そこで、このベッドを全国のリラクゼーションサロンへ届けたいという思いが生まれました。

さらに、新たに出会った加工会社(上村製材所の上村さん)との取り組みにより、「組み立て式」の構造も実現。重くて移動が難しかった旧モデルと違い、軽量かつコンパクトに収納できるようになり、サロンオーナー様にとっても扱いやすい形となりました。
もちろん、オーダーメイドも可能。男性利用の多いサロン様には、大きめのサイズにも対応できます。

また、Instagramで行ったニーズ調査では、全国の美容室・ボディケアサロン・アーユルヴェーダサロンなどから多くの関心をいただき、導入希望の声も届いています。

私たちが大切にしているのは、**ただのスチームベッドではなく、「日本の癒しと知恵を詰め込んだ、心と身体に優しいプロダクト」**であること。香り、形、そして素材まで、すべてに想いを込めました。

ぜひこの特別なベッドを通して、全国のお客様に深い癒しと浄化の体験を届けていただけたら嬉しいです。
そしてもちろん、私自身も毎日入りたいくらいのお気に入りです(笑)。()

四万十ヒノキの薬草スチームベッドは”Mukunal”と名付けました。

**Mukunal(ムクナル)**という名前には、四万十ヒノキのスチームベッドに込めた深い想いが詰まっています。

まず、ベースとなっているのはサロン名でもある「Muku(無垢)」。
アーユルヴェーダの考え方に基づき、デトックスによって本来の自分=無垢な状態に戻る場所であってほしいという願いが込められています。

そこに「Natural(ナチュラル)」の語尾「-al」を組み合わせ、
自然の恵みに包まれる心地よさや、植物や木の力で癒される体験を象徴するネーミングにしました。

また、「ムクな気持ちになれる」「眠くなる(寝ムクナル)」という、
音の響きからも伝わるやさしさや安心感もポイントです。

つまりMukunalとは、
“無垢な自分にナれる、自然と調和する発汗ベッド”
香り・形・素材すべてにこだわった、日本の癒しと知恵を込めた唯一無二のプロダクトです。